預金が本来生み出す利息からプレミアムを差し引いたものを最低保証利回りとする預金である。
満期日の為替レートが円高に推移していれば、通常の利回り水準より高いが、相場がドル高になると利回りが下がり元本割れの危険性のある預金である。
預金利息にオプションのプレミアム受取料を上乗せし、実質利回りを引き上げている。
預金者が銀行へオプションを売却しているので、預金者がリスクをよく理解していることが大切である。
満期日の相場がスポットレー卜の水準から動けば動くほど利回りの上がる預金である。
相場が円高、円安どちらにいっても利回りが向上していくものである。
最低保証利回りは、プレミアム料がコールとプットの2単位分かかるだけ低くなる。
満期日の相場がスポットレートの水準近くで安定していると、高利回りとなるもの。
プレミアムが通常の2倍受け取れるので利回りが高い反面、為替レートが変動すると元本割れの可能ぉ性すらあるリスクの高い投資である。
銀行は顧客からオプションを買う形となるので、顧客のリスクに対する理解が必要な商品である。
組み合わせ預金を企画する場合に、預金金額の額面に合わせてオプションを10O%組み合わせていると、出来上がりの利回り水準が実勢レートから離れすぎ、組み合わせ商品としての魅力が失われてしまう場合が出てくる。
そこで考えられたのが、額面の一部分にオプションを組み合わせて利用する方法である。
オプションを預金額面の一割とか2割の割合で組み合わせるものである。
プレミアム料が節約される分だけ、当初の採算利回りはよくなる。
この種の商品を、特にパーティシぺーション預金とか、スライド預金等と呼んでいる。
パーティシペーション預金の損益は、為替が1円動いた場合に受けるオプションからの影響度がオプションの付与率分に限定されるところに特徴がある。
付与率が一割であれば、為替1円の動きに対してオプションの損益は10銭だけしか動かない。
これを、オプションの損益図で見ると、オプションの付与率が低くなった分だけ、傾きがなだらかな損益線となる。
オプションをインパクトローンに組み込んだ新型貸付金の例を取り上げよう。
インパクトローンにオプションを組み合わせた商品群も、大きく2つのタイプに分けることができる。
一つは、貸付金にオプションの買いを組み合わせ、支払利息にプレミアム支払料を上乗せしたものを上限金利とする上限コスト保証型である。
もう一つは、貸付金にオプションの売りを組み合わせたもので、支払利息から受取プレミアムを差し引いたものを最低支払金利とする金利軽減リスク型である。
インパクトローンの場合も、為替予約を付けることにより元利合計の為替リスクをなくしたうえで、オプションを組み合わせるやり方で考えていくことにする。
こうすることにより、オープンポジションでの売買と同じ損益図パターンで商品の仕組みを理解することができるからである。
損益図の表示は、横軸に満期日の為替レー卜を、縦軸に支払金利をとっている。
支払金利は、通常通り、下方をマイナスとしている。
これは、他の損益図とそのまま比較できるようにするためである。
まず、ドル建てインパクトローンをオープンベースで持った場合から考えていくことにする。
支払ドル金利を8%、スポットレートを一ドル14O円とした場合、返済期日の為替レートがスポットレートと同じ一ドル14O円ならば、支払利回りは8%のままである。
返済期日の為替がドル高に推移していると、為替損が発生し支払金利は高くなっていく。
逆に、ドル安になるにつれて為替益が発生するので支払金利は安くなっていくのである。
この損益図は、ドルショートのポジション損益図と同じになる。
為替予約を付けた場合には、先物レートで買い予約をかけることにより為替レー卜に対するリスクがなくなるので、損益図は水平線となる。
この時の利回りは、圏内円での借入金利水準に近いものとなる。
インパクトローンにオプションを組み合わせた場合の利回りは、この国内円支払利回りにプレミアム分を加減したものとなる。
為替相場によるメリットから、円安指向型、円高指向型、相場変動期待型、相場安定型の4つに分けて見る。
予約付きインパクトローンにドルコールオプションをローンの額面分購入したものである。
満期日の為替レー卜がドル高になればなるほど支払金利が下がる。
逆に、ドル安に推移しても支払金利に上限が設定されている安全なローンである。
予約付きインパクトローンの金利にプレミアム分を上乗せしたものが上限金利となる。
予約付きインパクトローンとドルプットオプシヨンをローンの額面分売却したものの組み合わせ。
満期日の為替レートが円安であれば、通常のローン金利水準より安く借入れのできるローンである。
しかし、円高に推移すると支払金利は高くなっていく。
顧客が銀行にオプションを売ることによりプレミアムを受け取り、その分だけ支払金利を安くするもので、顧客がリスクをよく理解していることが重要である。
予約付きインパクトローンにドルプットをローンの額面分購入したものである。
満期日の為替レートがドル安になればなるほど支払金利の下がっていくローンである。
ドル高に推移しても支払金利に上限が設定されている。
予約付きインパクトローンの支払金利プレミアムを上乗せしたものが上限金利となる。
予約付きインパクトローンとドルコールをローンの額面分売却したものである。
満期日の為替レートが円高であれば、通常のローン金利水準より安く借入れのできるローンである。
ただし、円安に推移すると支払金利は高くなっていく。
顧客が銀行にオプションを売ることによりプレミアムを受け取り、その分だけ支払金利を安くするもので、顧客がリスクをよく理解していることが大切である。
予約付きインパクトローンにコールとプットを購入し付与したものである。
満期日の為替レートが現在のスポットレートより円安か円高に振れると、支払金利が小さくなっていくローンである。
コールあるいはプットのいずれかによる為替益により支払金利を軽減させるもので、プットで2単位分のオプション料を支払うため、上限金利は、通常より高いものとなる。
新商品を企画する場合には、大きく3つのことに気を付けなければならない。
まず、第1のポイントは、当然のことながら合成損益を正しく捉えるということである。
オプションの商品には、多くの組み合わせがあるため、合成している聞に勘違いをしてしまうことがよく起こる。
こうした間違いを避けるために、原商品(外貨預金、インパクトローン)に先物予約を付けた形にして、原商品のリスクをなくしてしまう。
こうすると、オプションの組み合わせのみの損益図となるので損益図の把握が簡単になる。
第2のポイントは、オプションの組み合わせ比率である。
オプションを一単位ずつ組み合わせていったのでは、とてもコスト高になって採算が採れないケースが出てくる。
そこで、オプションの付与率を原商品の2割や3割に変えて商品を設計することでコストを抑えることにする。
リスクとリターンのバランスを考えることが重要である。
この場合オプションの商品を、何らかの総合サービス化で魅力を高めるようにするのがポイントである。
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